高齢者の便秘は多いです。
加齢によるものなど、その要因は複雑です。
便がでない。お腹が張って不快
こういったお悩みを持っている高齢者は沢山います。
便秘に対するアプローチは沢山ありますが
今回は「便秘薬」に注目して解説していきます。
「便秘薬」といっても、作用はさまざま。
どういた種類があるかを把握し、高齢者の方に選択していくのことも
訪問看護では大切です。
便秘薬の種類
使い方
訪問看護の温度感をお伝えします。
便秘薬の種類
便秘薬は大きく分けて
刺激性便秘薬 被刺激性便秘薬 とに分かれます。
刺激性便秘薬
大腸を刺激して蠕動運動を起こし、排便を促します。
代表薬剤
⇒センノシド、ラキソベロン、アローゼンetc…

非刺激性便秘薬
便に水分を集めて柔らかくするし、排便をうながします。
代表薬剤
⇒酸化マグネシウム、アミティーザ、リンゼス、ラクツロース

その他に、浣腸や座薬などあります。
刺激便秘薬の作用、使用方法
センノシド
・服用後8〜10時間で便通効果をあらわします。
・効果時間を考えると、寝る前がオススメです。
・1錠から始める。1日1回12〜24mgを就寝前に経口投与する(2錠まで)
高齢者の便秘には、1回48mg(4錠)まで増量することができる。
ラキソベロン
・服用後8〜10時間で便通効果をあらわします。
・寝る前に内服をオススメします。
・成人に対して1日1回10〜15滴(0.67〜1.0mL)を経口投与する。
アローゼン
・服用後8〜10時間で便通効果をあらわします。
・就寝前の内服がオススメです。
・1回0.5〜1.0gを1日1〜2回服用する。
・刺激性便秘薬はあるべく毎日の使用は避けてください。
なぜ??
毎日の使用により、くせになり便秘薬が効きにくくなります。
非刺激性便秘薬
酸化マグネシウム
・服用後8〜12時間程度で、早い場合は1〜3時間で効果が現れます。
・食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。
添付文章は3回としてますが、実際の便の性状をみながら増減します。
長期内服や腎機能障害で高マグネシウム血症のリスクがありますので定期的な採血などで電解質バランスに気をつけてください。
リンゼス
・成人には0.5mgを1日1回、朝食前に経口投与する。
食後に内服すると下痢を起こしやすくするため、必ず食前に。
アミティーザ
・成人の場合、1日2回、1回24μgを朝食後と夕食後に服用することが基本です。
ただし、症状によって適宜減量する場合があります。
便秘や便秘薬と高齢者のトラブル
訪問看護のある現場でよく見かけるトラブルを挙げていきます。
<不穏>
認知がある方ですと、便秘が認知できないケースがあります。
なんだか、お腹が苦しい、お腹が張る。
不快感から不穏につながるというケースがあります。
認知からくる不穏だと決めつけず、便は出ているかといった視点も大切です。
<肛門疾患等のトラブル>
便秘がひどいと、痔などのトラブルがついてきます。大きな病気ではないですが、不快になる要因になります。
<転倒>
急な便意で慌ててトイレに行き転倒してしまうといったケースも度々見受けられます。
刺激性便秘薬を使用する場合に多いので、便秘薬が強く作用しないように注意してください。
<下痢による皮膚障害>
便秘薬が効きすぎた場合に、下痢になるパターンがあります。
下痢が続く場合や、きれいにケアができない場合、おむつかぶれ、びらん、褥瘡につながる場合もあります。
下痢が続く場合は、きれいに洗浄して、皮膚保護剤を使用して皮膚の保護しましょう。

実際の現場でどうしているか
自立して動けている方でしたら、刺激性の便秘薬対応するようにします。
排便状況を確認し、4日程度出ていなければ刺激性便秘医薬を与薬するように対処します。
排泄に対しが介護が必要な方には被刺激性便秘薬を定期薬に入れます。
便が固まってしまわないようにします。
便を柔らかくし、排便を促しますが、実際は難しい場合もあります。
便秘が続くような場合は、浣腸や座薬、刺激性便秘薬を併用します。
それでもコントロールがうまく行かない場合は、摘便などで排泄を促します。
摘便に関する記事はこちらにまとめてあります⇒こちらをクリック

まとめ
便秘薬には
・刺激性便秘薬
・被刺激性便秘薬
があります。
この2種類の便秘薬を組み合わせて便秘に対応します。
作用、副作用、利用者さんの状態を考えて、主治医と相談し便秘薬を選択していきます。
便秘薬に関する訪問看護の実際の温度感を記載しました。
みなさんの訪問看護、施設看護ではどのように便秘対策をおこなっていますか?
意見、アドバイスもいただけると嬉しいです。
最後までお読みいいただきありがとうございます。

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